米国における財政再建:政策オプション
No. 6 2011年3月
内容
米国における財政再建:政策オプション
Rosanne Altshuler, Barry Bosworth
本稿では、金融危機後の米国の財政赤字を削減するためのオプションについて説明している。論文の最初の部分は、米国の経済見通しと連邦政府の中期財政収支への金融危機の影響を評価する、さらに財政刺激策と財政赤字の削減との間にトレードオフはあるか?それはどのように管理すべきかを検討する。本稿の後半では、予算歳出歳入両面の財政再建のためのオプションについて検討する。
本稿は、2010年11月に野村財団が開催した研究会議「危機後の世界の中の財政政策」で発表された論文のアップデート版である。アップデート版では、2010年12月に制定されたブッシュ大統領時代の減税の延長を考慮している。
Altshulerは、ラトガーズ大学で経済学の教授と税制合同委員会の特別顧問, 連邦税理政策の大統領アドバイザリーパネルのチーフエコノミスト, Urban-Brookings税理センターのダイレクタ などを歴任している。
Bosworthは、ブルッキングス研究所で経済研究プログラムのシニアフェローと国際経済学のロバートVルーサ議長を務めでいる。元大統領顧問であり、財政政策と金融政策の専門家である。